先日は名刺アプリEight(エイト)に関して、愚痴のように「名刺管理のためのツール?Eight(エイト)のUXを考える」をだらだらとアップしていましたが、今回はスパッと、ユーザビリティの問題点を、勝手にチェックしました。
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ウォークするーは誰のモノ
いくら「直感的に」「学習する」と言えど、機能追加したときは、ユーザーに解りやすく告知をしたいもの。そういったとき、チュートリアル系の機能が簡単に出し入れできるのは、アプリ開発時に必ず考慮しておきたいところです。
Eightでは、先日の機能追加の時にウォークスルーが表示されました。前述にある通りこの機能はユーザーに、新しい何かを解りやすく伝えるには有効化もしれませんが、果たして全員に必要なのでしょうか?

ウォークスルーをすべて見ることをユーザーに強要している
ウォークスルーの枚数は、3枚とコンパクトにまとめられています。この点はとても良いのですが、問題は、全員必ず、すべてを見ることを強要している点です。
ウォークスルーの枚数に寄らず、すでに公開しているアプリなのですから、『すぐにはじめる』などのショートカットが欲しいところです。
ウォークスルーの後の行動をユーザーに強要している

そして3枚目では、必ず「プロフィールを設定する」ということを強要されます。
サービスとして、プロフィールを設定して欲しいのかもしれませんが、(何度も表示されるバグのため、どの仕様が正しいかはわかりませんが)『キャリアサマリの編集』を必ずしないといけないのは、…辛いです(…どんな過去が…)。
何度も表示される「NEW」を示す赤いバッジ

Eightでは、双方で名刺の登録を行うと、「新たにつながったユーザー」として『フィード』で紹介されます。これが意外に驚くやら(たまに時差攻撃すぎて)便利やら…なのですが、2回以上同じ人が表示されます(バグか仕様かは不明)。
日常的に使っているツールだからこそ、バッジやバナーによる告知は「本当に新しいものだけ」を教えて欲しいなと思います。
情報過多だから、文字が小さくなる?
とにかく、全体的に小さい&明度の高い色を使った文字が多いです。Eight(エイト)のターゲット年齢は30代中ばまでなのでしょうか?
通常老眼は、35歳~40歳にははじまるそうです。今、20代でもいずれは老眼になります。
今後も使い続けるために、できるだけウェブアクセシビリティ標準規格に近い、可視性・可読性を導入していただきたいなと思います。
Eight(エイト)は名刺アプリ(名刺管理ツール)ではないの?
前回の、「名刺管理のためのツール?Eight(エイト)のUXを考える」でも書いた通り、私はEight(エイト)を名刺を管理するために使っています。恐らく、その使い方は間違っていないと思います(アプリ名が「名刺アプリ」だから)。

ところが、アプリを立ち上げると真っ先に表示されるのは(現在はバグで、いつまでたってもウォークスルーですが)、『フィード』というスクリーンです。
今朝のトピックス(アカウントが無いと読めないニュースなど)や、Eight(エイト)が配信するビジネス系のニュース、その中に、名刺交換した相手が更新した名刺情報が埋もれています。
アプリの下部にはりつくナビゲーションは、AndroidでもAppleでも、「5つまで」を推奨しています。常に表示されるボタンですから、ユーザーがひょいひょいと移動しながら使うボタンを5つに絞って載せるので、IAの腕の見せ所です。
そして、絶対ではないですが、左から順によく使われるものが並んでいます。Eight(エイト)のように、一番に表示されるスクリーンが一番左にあるのです。
ですがそこが、「運営者が見せたいスクリーン」なのか、「ユーザーがよく使うスクリーン」なのかで、ユーザビリティやUXは大きく変わっていきます。
『フィード』『メッセージ』『+(名刺を追加)』『ネットワーク』『プロフィール』の順に並んでいますが、どうでしょうか?
また、「ボタンのラベルを表示する」という点では良いものの、『名刺』という言葉が一切でてきません。
「『名刺』は人と人との『ネットワーク』をカタチづくるものだから、『ネットワーク』」という理屈は解らなくもないですが、これもEight(エイト)の戦略というか「こう考えてください」という強要に近いな…と思うのです。