(推敲前)

Googleからモバイルファーストインデックスが発表され、数か月が経過しました。

Google 検索のインデックスは、サイトやアプリについての単一のインデックスとして存続しますが、将来的に Google のアルゴリズムはモバイル版のコンテンツを主に使用するようになります。つまり、ページのランキングを決定したり、構造化データを理解したり、検索結果にスニペットを表示する際も、モバイル版のコンテンツが使用されるようになります。

SEO、ウェブ制作、マーケティング…色々な方が「何を」「いつまでに」「どうしたらいいのか」とプランを練っていますが、今朝、ミーティングで参加者の知識がバラバラということが発覚したので、今一度まとめてみることにしました。

Googleが提示してくれている対応すべきウェブサイト

明確に書いてあるのは、『主要なコンテンツやマークアップがモバイル版とデスクトップ版で異なるサイト』は対応が必要ということですが、これはつまり、以前まで「絶対ではない」と言っていたレスポンシブ対応をすべき、ということでしょうか?

今までパソコン版のウェブサイトで順位を決定していたものを、モバイル版に変更するということなので、例えばパソコン版ではフルにページを作ってあるけれど、モバイル版はトップページしか無いという場合は、モバイル版に無いページの順位が落ちることが考えられます。

スマホ(モバイル)サイトをどうすべきか?

自社サイトを上記に当てはめて考えると、疑問がたくさんでてきます。結構いろいろなパターンがあって…

  1. スマホで見せたいが、対応が追い付かずパソコン版を表示しているウェブサイト
  2. レスポンシブではなく、スマホサイトを別途作成して別URLで表示しているウェブサイト
  3. トップページだけがレスポンシブになっており、配下層はパソコン版のままウェブサイト

など。

これらの場合は、どのように判断され、どのように対応すべきなのでしょうか?

スマホで見せたいが、対応が追い付かずパソコン版を表示しているウェブサイト

デスクトップ版のサイトしか存在しない場合、Google は引き続きデスクトップ版のサイトをインデックスします。

これを読んで、パソコンで検索した場合に特に変更はないけれど、スマホで検索した場合、著しく順位が下がることになるのかな、スマホでもきちんと検索結果に表示させたい場合は、急いでスマホ対応をする必要がありそうだな…と思っていたのですが、

『デスクトップ版は(検索結果に)まったく考慮されないのか?』

の質問に対し、

『確定していないが、デスクトップ版はモバイルファーストインデックスでかなり価値が低くなりそうだ。』

と答えているので、パソコンだけで十分なウェブサイトであっても、スマホ版に全頁対応していないことは、検索順位を大きく下げる要因になるようです。

レスポンシブではなく、スマホサイトを別途作成して別URLで表示しているウェブサイト

(デスクトップ版のサイトしか存在しない場合、Google は引き続きデスクトップ版のサイトをインデックスします。)
モバイルユーザーエージェントを使用してアクセスする際も問題ありません。

こだけを読むと、パソコン版と同じコンテンツのスマホ版サイトが別ソースで存在している場合は、問題が無いように思えるのですが、その場合、マークアップが一致しないのはどのように評価されるのだろう…と。

間違いなく言えるのは、スマホ版に無いページの検索順位は下がることでしょうか。

その他にモバイルファーストインデックスに影響すること

邪魔だから、とJSなどで隠している(アコーディオンにしているなど)箇所は、以前のアルゴリズムでは「隠しているから重要度が低い」と判断されていましたが、スマホのほうがプライオリティが高くなるとそうも言っていられない…ということのようです。

『(現在は)アコーディオンのようなページ要素のコンテンツは評価されないか、またはインデックスに登録されない。モバイルコンテンツをクロールするときも同じか?』

という質問に対し、

『いいえ、モバイルファーストインデックスでは、UX(を良くする)ために隠されたコンテンツは完全に評価される。』

と答えています。

自社のモバイルファーストインデックスによせて…まとめ

まだまだ理解できていないところがあり、残念ながら100%答えを出すことができませんでした。

結局は、

  • スマホ版ウェブサイトの重要性に関わらず、スマホに最適化したウェブサイトを構築する必要がある。
  • ユーザーエージェントで出しわけているウェブサイトも、パソコン版と構造が違いページ数が足りていないのであれば、不足ページを作る必要がある。

ということで、場合によっては『レスポンシブで作ってしまったほうがいいよ』という話なんですね…。

(Googleは推奨はしていましたが)レスポンシブであることがSEOの検索順位を上げる要素にはならないということだったのでレスポンシブで無いまま進めてしまったウェブサイトが結構ある…ので、これからひとつひとつ対応していかないと…。

自分が直接SEOやマークアップをする立場で亡くなったので、ちょっと情報収集を怠っていたのを後悔しています。少しでも対応が遅れてくれれば…と、ちょっと後ろ向きに考えたりします。