遅まきながら、メルカリを初めてアプリインストールして、出品をしました。過去には『Yahooオークション』などは利用したことがありますが、アプリがメインのサービスを使って物品を売買するのは初めて。
一言で感想を述べると、「なるほど、仕組みとしては上手くできているなー。でもわかりにくいなぁ。」でした。ターゲットがデジタルネイティブに近い若い人たちで、その人たちには何の問題もないのかもしれませんが(笑)
一番自分が困った、配送方法の選択については表にまとめてみました。(「らくらくメルカリ便」と「ゆうゆうメルカリ便」比較表)
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特に説明も読まずに使い始めたけれど、出品できた!
作業関連はパソコンが圧倒的に多い私ですが、今回は時流に沿ってスマートフォン(iPhone 7)でやってみることにしました。まずは一通り一切の説明を読まずにスタート。
まず初めに驚いたのが、右下に大きく表示される「出品ボタン」。私の知っているオークションやセカンドハンドのサイトは「落札する」「購入する」が主で「出品する」(訴求する)を見せる割合は低かったように思います。
もちろん、出品がないと「商品がお店に無い」状態なので当然と言えば当然だけれど、より一般の人、誰でもが手軽に出品できる機能が実装できるスマートフォンが普及したからこそのUIだと感じます。
次に感じたのが、この「出品ボタン」押下後のウォークスルー(チュートリアル)にスキップボタンが無くて面倒だなと。「読め!」ということかも知れませんが、基本説明書は解らなくて初めて手にするタチですので、イラっとします。読んでも読まなくてもあまり変わらないこと(ユーザーが知るべきことではなく、メルカリとして知ってほしいこと)が書いてあります。
それでも、写真を撮影して、必要な情報を入力して(一度入力すると、発送時期や発送場所が記録されるのも便利)「続いて出品する」ボタンを全部で4回も押して、あっという間に5つも出品できてしまいました。
『ブランディア』のCMの意味がやっとわかった、「値引き交渉」
一つ売れてみて「便利だな」と感じたのが、「やることリスト」のバッジ表示です。読んでも、やるまで表示されているのが助かります。当たり前の仕様ではありますが、色々なアプリの通知を見ていると、必要な時に・リアルタイムに・正確に表示しないものが増えていて(LINEとか…)バッジ表示に疑問があるなか、これは良い、と。
逆に不便に感じるのが、その隣にある「お知らせ」です。この「お知らせ」にはメルカリからの連絡事項や「コメント」・「いいね!」がされたときに通知が来るのですが、タップして一覧を見ると、すべてが同じように並んでいるので「コメント」も埋もれてしまいます。
人により「いいね!」の重要度は異なると思いますが、これはあくまでも「どれだけ落札候補者がいるか」という目安なので、いずれにしても「必ずチェックして対応しなくてはいけない」「コメント」のほうがより重要度が高いのは間違いありません。アイコンを付けるなり、地の色を変えるなり目立つようにしてもらうと大変助かります。
しばらくすると一つの商品にコメントが付きました。20,000円の商品に対して「14,000円にして」という値引き交渉です。
ここで私の脳裏をかすめたのは、ブランド買取サービスの『ブランディア』のCMです(私はブランドをほぼ持たないので、使うことは一生無さそうですが)。菜々緒さんが力強く価格交渉など面倒な場を設けていないことを謳っている、法廷劇風のアレです。
メルカリなどで自分で価格を付けて販売する場合同じ商品がどのぐらいの価格で売買されているかをチェックし、その上で配送料や出品商品の状態に合わせて上げたり下げたり…が当然なので、突然の6,000円値引き交渉は想定外でした。
会ったことも無い相手に挨拶も入れずにいきなりの30%オフってどうなのだろう、それとも、海外旅行に行ってよくやる「14,000円!」『では、18,000円』「なら16,000円!」『じゃぁ、17,000円でどうだ!』みたいなやりとりが普通なのか?…などなど、考えてしまいます。
正直、面倒くさい。菜々緒さんの言うことは正しい(笑)
友人から「値下げするつもりの無いものは説明文に、『値下げ交渉には応じません』と入れておくといいよ」とアドバイスをもらったので、どうしても下げられない商品にだけ追記しました。
結局、郵送方法で一番悩んでいる…郵送方法まとめ
ここまでスムースに進んでいるようにみえますが、実は「郵送方法」に関してはちょっと迷って、とりあえず「未定」にして後から色々と検索をしました。先に説明を読まない横着さに問題があるのですがそれは置いておいて、「らくらくメルカリ便」や「ゆうゆうメルカリ便」があるのはすぐに分かったものの、その違いがよくわからないのです。
もちろん、色々検索するとブログに書いてくださる方もいるのですが、スマホアプリの「ヘルプ」を見てもなかなか欲しい情報が出てこないのです。何よりもテキストばかりで目が痛い。最近のアプリにいよくあることですが、中年には字が小さい上にギュッと詰まっていて辛いです。
使ってみるまで気づかなかったのですが、メルカリの良いところは配送費用が全国一律の金額にできるところです。相手が決まる前に配送料を決められるので、「配送料込み」に価格設定しても損することがなく、面倒なやりとりも減り工数を大幅に削減できます。
その割に、そういったことを分かりやすく伝えてないのが勿体ないですね。(というか、比較表の内容が浅いのはわざと?)
注意点としては、「配送料無料(込み)」が多い中で、たまに配送料が含まれていない出品があるということと、自分が出品するときに購入者が出てくる前に「メルカリ便」を選択しないと、匿名配送ができないなどでしょうか(一つ、やってしまいました)。また、2つのメルカリ便、サイズや重さによって値段が変わるのです。
なので、カンタンにまとめてみました。
メルカリの配送方法「らくらくメルカリ便」と「ゆうゆうメルカリ便」詳細比較と利用ポイント
共通の特長
あて名書き不要
アプリの管理画面から配送用のコード(QRコード)を生成します。それぞれの配送場所でこの配送用のコードを専用端末にかざすと、宛名書き不要・レジでの支払い不要という便利さ。集荷でも、宛名書き不要で、受け取りのドライバーさんへ送り状番号を提示するだけ。
全て全国一律の税込料金
発送先が日本のどこであっても、全国一律の料金で配送することが可能。(なぜかゆうゆうメルカリ便のページには小さく描いてあります)
匿名配送
出品時にメルカリ便を選択していると、出品者購入者ともに住所や本名を隠したまま配送できます。注意点としては、購入されるまでにメルカリ便を選択しないと匿名配送は使えないということです。
あんしん配送補償
配送時のトラブルにより商品紛失・破損等が発生した際には、メルカリが商品代金/販売利益を全額補償。
パソコン画面上では、後から(購入者決定前に)「らくらくメルカリ便」から「ゆうゆうメルカリ便」に変更しようとしたところ、できませんでした
「らくらくメルカリ便」と「ゆうゆうメルカリ便」比較表
らくらくメルカリ便 | ゆうゆうメルカリ便 | |
---|---|---|
共通の特長 | あて名書き不要 | |
全て全国一律の税込料金 | ||
匿名配送 ※購入前に必ず「メルカリ便を選択すること」 |
||
あんしん配送補償 | ||
匿名配送 | ||
サイズ 最小 |
ネコポス A4サイズ・厚さ2.5cm以内 195円(税込) ネコポス使用のため、集荷不可 |
ゆうパケット A4サイズ・厚さ3cm以内 175円(税込)※3辺合計 60cm以内(長辺34cm/厚さ3cm以内/重さ1kg以内) |
サイズ 特殊・小 |
宅急便コンパクト 薄型:24.8cm×34cm(A4よりやや大きい) 厚さ5cmタイプ:25cm×20cm×5cm 380円(税込) 専用ボックス使用で60サイズよりも小さいサイズを経済的に配送可能 専用資材(65円税込)を別途購入※ヤマト営業所(一部コンビニ)で購入可能 |
|
その他のサイズ ※サイズ=三辺の合計cm |
宅急便 60サイズ(〜2kg):600円(税込) 80サイズ(〜5kg):700円(税込) 100サイズ(〜10kg):900円(税込) 120サイズ(〜15kg):1,000円(税込) 140サイズ(〜20kg):1,200円(税込) 160サイズ(〜25kg):1,500円(税込) |
ゆうパック 60サイズ:600円(税込) 80サイズ:700円(税込) 100サイズ:900円(税込・最大サイズ) ※重量は一律25kgまで |
大型配送 ※サイズ=三辺の合計cm |
大型らくらくメルカリ便 集荷・梱包・設置まで対応 200サイズ:4,320円 250サイズ:7,398円(税込) 300サイズ:10,746円(税込) 350サイズ:16,254円(税込) 400サイズ:22,950円(税込) 450サイズ:29,648円(税込・最大サイズ) |
不可 |
集荷料金 | 30円(税込) ※ネコポスは不可 |
不可 |
発送場所 | ヤマト営業所 ファミリーマート サークルKサンクス セブン-イレブン |
郵便局 ローソン |
「らくらくメルカリ便」と「ゆうゆうメルカリ便」のまとめ
- A4サイズの封筒に入るなら「ゆうゆうメルカリ便」で175円(税込)
- 25cm×20cm×5cmサイズに入るなら「らくらくメルカリ便」で445円(税込 梱包代含む)
- 60~100サイズで重いものなら「ゆうゆうメルカリ便」。重量が25Kg超えないならどちらでも同じ
- 集荷が必要なら「らくらくメルカリ便」(@30円税込)
- 120サイズから450サイズなら「らくらくメルカリ便」と「大型らくらくメルカリ便」
- 近くに郵便局やローソンが無いなら「らくらくメルカリ便」
- 近くに郵便局かローソンしか無いなら「ゆうゆうメルカリ便」
結局、何が「わかりにくかった」のかと言うと、配送という一番厄介で面倒なタスクの選択肢がカンタンに選べなかった、というだけの話でした。
まだ、最初の配送も終えていないので最終的な判断はできないですが、「楽に売って、楽に買う」ことができるメルカリは、売る駆け引き的な楽しみと「無駄にしない」満足感、そしてスマホで手軽に出品・購入・相手とのやりとり・配送ができる、ちょっと楽しいお買い物経験を提供してくれそうです。