ある日、Google Analytics(GA・グーグルアナリティクス)の直帰率の平均が下がっていることに気づきました。

「改善の効果が出てきたのね!」とは到底思えないあり得ないほどの改善率に、慌てて直帰率を一ヶ月の推移でみたところ、ある日を境に0%に!

原因は、Google Tag Managerで設定したばかりの「スクロール距離」

Google Analyticsに関する作業や、イベントはすべてGoogle Analytics上にメモしてあったので、直帰率がおかしくなった日に何かしていたかをまずチェック。すると、Google Tag Manager(GTM・グーグルタグマネージャー)でイベント設定をしていました。

Google Tag Managerで新しく計測可能になった「スクロール距離」は、を設定していました。

「スクロール距離」とは、ユーザーがページをスクロールさせたときの量を、パーセントもしくはピクセルで測ることができる機能です。今までも、カスタムHTMLを利用して計測されている方もいるようですが、簡単に誰でも設定できるようになりました。

これを設定しておくと、「このページはあまり下の方は見られていないから、もっと見出しを工夫しよう」ですとか、「パソコンで見たときファーストビューしかほぼ見られていないな。下も読んでもらえるよう、UIを変えてみよう」など、閲覧されている範囲を元に改善することができます。

ヒートマップ的なことがGoogle Analyticsでもできることになったのは大きいですね。

正しい、Google Tag Managerの設定に修正する

「スクロール距離」はいくつか設定例をネット上で調べて、あまり深く考えずに設定してしまったのですが、何か盲点があったのでしょうか。

「スクロール距離 設定 注意」ですとか、「Google Analytics 直帰率ゼロ スクロール距離」など、思いつく限りのキーワードで色々検索してみても、欲しい情報が出てきません。

結局、根本的な理由は解らないまま、いくつかの設定例と違うところを見つけました。「非インタラクションヒット」です。これが、多くの例では『真』になっていました。(私の設定はデフォルトの『非』のままでした)

こちらを『真』にして、数日様子を見たところ…おお、直帰率が元の「改善しなければ、とってもまずいレベル」に!(喜ぶのも変な感じ)

スクロール距離の設定の非インタラクションヒットを「真」にしたら、直帰率が戻ってきました

スクロール距離の設定の非インタラクションヒットを「真」にしたら、直帰率が戻ってきました

『非インタラクションヒット』おさらい

この「非インタラクションヒット」、正直今まで何も気にしていなかったので、どういうことなのかヘルプを見てみました。

非インタラクションのイベント
「非インタラクション」という用語は、イベントヒットを送信するメソッドに渡される、確定的かつオプションのブール値パラメータに当てはまります。このパラメータを使用すると、イベント トラッキングが設定されているサイトのページの直帰率を定義することができます。たとえば・・・
引用元: アナリティクスヘルプ:イベントについて

う~ん、長い!解らない!つまりは、

  • 「非インタラクション」はパラメータ
  • 「非インタラクション」を使用すると、イベントトラッキングが設定されているサイトのページの直帰率を定義することができる
  • 直帰率を定義するときに、何かしら(例えば動画)に対するインタラクションを直帰率の計算に含めることが適している場合がある(動画を見ていたらそのページを見て帰ってしまってもOKという前提なら、動画再生している=直帰率に含めるべきではない)
  • 逆に、ページの直帰率をより厳密に計算し、何かしらのインタラクションが発生したかどうかにかかわらず当該ページだけを含むセッションの割合を知りたい場合は、すべてのインタラクションを直帰率の計算から除外することが適している
  • イベントヒットはデフォルト設定「fales」=「偽」ではインタラクション ヒットと見なされ、直帰率の計算に含められる
  • パラメータの値を「true」=「真」 に設定すると、イベントヒットがインタラクションヒットとは見なされなくなる

ということですね。

私は値を「true」=「真」 に設定していなかったので、非インタラクションのイベントがタグ設定された1ページのセッションが直帰にカウントされなかったのだと…。

Google Tag Manager の「スクロール距離」の設定で、非インタラクションヒットを「真」にしました

Google Tag Manager の「スクロール距離」の設定で、非インタラクションヒットを「真」にしました

今までの分析や自社サービスのサービスサイトの作りを考えると「動画を見てもらえばOK」的な場所はないので、厳密に直帰率は取るべきだと考えています。

ですので、Google Tag Manager でイベント設定する場合は、すべて非インタラクションを「真」「true」にしておくべきなのでしょう。

(ついでに)「スクロール距離」の課題

無事、「スクロール距離」を取得することができるのを確認しましたが、データを取ることがゴールでないのはアクセス解析では当然のことです。

色々考えましたが、「スクロール距離」は評価に使用するにもなかなか難しい数値だと思います。パソコンとスマートフォンのデバイスの違いをどう考えるか、ピクセルとパーセントどちらが適しているか…など。

ピクセルとパーセントは、結局両方設定しています。

「スクロール距離」にはピクセルとパーセント、とりあえず両方設定してみました

「スクロール距離」にはピクセルとパーセント、とりあえず両方設定してみました

例えば、コンバージョンを「ページの下部まで見てもらえている」とするなら、パーセント(90%)がいいですし、「ファーストビュー以外も見られているのか」を調査したいのであれば、ユーザー利用が多い画面サイズからピクセル設定で見たほうが解りやすそうです。

もちろんどちらも、パソコンとスマートフォンで別けてみないとダメでしょう。

また、このイベントで気をつけたいこととしては、Google Analytics上の表示の仕方です。今までクリックイベントしか取得していなかったので、まぁ、ごちゃごちゃになりそうだなと…。

今後は、イベントカテゴリはすべて、フィルタリングのための名称(Page ScrollやLink Clickなど)にしておいたほうが良さそうです。

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